支払い能力(流動比率・当座比率)の計算
〜安定性の財務分析-貸借対照表
1.流動比率
会社に支払い能力があるかを判断する数値です。
流動比率=流動資産÷流動負債×100
- 流動資産‥‥貸借対照表の流動資産
- 流動負債‥‥貸借対照表の流動負債
流動比率はは、流動資産による流動負債の支払能力を示します。
会社の支払能力を知るための指標の1つで、比率が高ければ返済能力があり安全性が高いことがわかります。
数値が大きければ大きいほど、資金繰りが楽な会社で、逆に小さければ小さいほど資金繰りに苦労していることになります。
流動比率の理想は200%以上。標準は150%。100%以下の会社は要注意です。
2.当座比率
会社が緊急時の支払い能力があるかを判断する数値です。
当座比率=当座資産÷流動負債×100
※当座資産とは、貸借対照表の流動資産の中の現預金+売上債権+有価証券等
即座に支払う能力があるのかないのか、換金性の高い資産がどれくらいあるのかを判断する指標の一つです。流動比率をより厳しくした数値です。特に換金性の高い資産は当座資産と呼ばれます。
理想は100%以上、標準は90%、80%以下は要注意です。
>>キャッシュフローから見る支払い能力(営業キャッシュフロー対流動負債比率)について
-貸借対照表による財務分析--損益計算書による財務分析-
粗利率・営業利益率・経常利益率・総資本経常利益率
(利益率で収益性分析)
棚卸資産回転率・売上債権回転率・総資本回転率
(効率的に運営されているか生産性分析)
営業キャッシュフローマージン・営業キャッシュフロー当期純利益率
(会社の収益性〜営業キャッシュフロー能力を分析)
流動負債比率・長期負債比率・利息支払額倍率
(会社の安全性〜営業キャッシュフローと負債比率で支払能力を分析)
営業キャッシュフロ−対投資キャッシュフロ−比率
(安全な投資を行なっているか)