資金繰り実績表の利用
資金繰り表から改善点をみつける
資金繰り表でわかることは、
- 資金繰りが苦しい理由
- 質のよい儲け方かどうか
- 何を改善すれば資金繰りがどう変わるかシミュレーションできる
です。
「経常」 ・・・ 通常の「営業活動」
「経常外」 ・・・ 「営業活動外」たとえば、設備投資(協力金、リベート)や借入金の返済など
「財務収支」 ・・・ 会社の「財務活動」→助成金、補助金の借入 資金調達の様子を示す。
資金繰りを改善するには、経常収支を増やすことです。多くの企業で、借入を起こし資金が増えると安心して、経常収支を増やすことを忘れてしまうので注意しましょう。
経常収支だけでなく、資金繰り改善のためにはどうすればよいかを考え、その方法をすべて検討してください。特に売上が上がっていくときに資金繰りが悪くなると、経常収支が悪化していき、最悪の場合には黒字倒産ということにもなりかねません。
- 売掛金(売上債権)の回収が遅い
- 在庫が多い
- 買掛金(仕入債務)の支払期日が早すぎる
- 経費が多すぎる
- 借入金が多すぎる
このような特徴があらわれてきたら、改善策を考えなければならないということです。 資金繰り実績表から原因を探り、改善案をみつけ出します。
借入金の適正返済期間
適正な借り入れ、返済計画が行われている?
- 短期借入は
・金利が低い
・資金繰りが不安定になりやすい
・返済資金を借り入れることになりやすい
という特徴があります。 - 長期借入(返済期間1年以上)は、
・金利が高い
・資金繰りが安定しやすい
・金利負担が収益性を損ねる
という特徴があります。
自社の売上、利益、すべてを資金繰り表から検討し、適正返済期間の借入れを起こすようにしなければなりません。
銀行での企業の評価は、早く返済したからといって上がりません。設定した借入期間で返済することが大切なのです。ですから、計画通りにきちんと返済しながら、企業活動を続けることができるようにしなければならないのです。
関連ページ(広告が含まれています)